IT

LANの機器

今回はLANで使用されている機器を説明します。
LANではどのようんな機器があるのか、特徴を押さえていきましょう!

ネットワークの接続機器

NIC

NIC(Network Interface Card)とはネットワークカード、LANカード、LANボードとも呼ばれ、PCやプリンターなどの周辺機器をネットワークに接続するための拡張カードです。PCの基盤であるマザーボードに※1 オンボードに搭載されたものが多くあります。
NICには様々なタイプがあり、インストールするコンピューターのバスのタイプ、使用するOSの種類、接続するネットワークのタイプやケーブルのコネクタの形状に合わせて選択する必要があります。

ギガビットイーサネット2ポート増設PCI Express ネットワークアダプタLANカード 2x Gigabit Ethernet  1000Mbps拡張用PCIe NIC有線LANボードの商品詳細 | SYNNEX STORE

リピーター

リピーターは、ネットワーク上のケーブルを流れる信号の波形を整え、電気信号の中継を行う装置です。距離を延長する目的でケーブル間の接続に用いられます。

LANではケーブルの距離が長くなると、ノイズなどの影響を受け、電気信号が減衰し波形が劣化するため、正しい通信が行えません。そのためケーブルには通信可能な最大長が定められています。通信したいコンピューターがケーブルの最大長を超えるような離れた場所にある場合には、電気信号を中継する装置が必要になります。そこで登場するのがリピーターです。リピーターは信号の波形を整え、信号の増幅を行います。

ハブ

ハブは、複数のコンピューターからのケーブルをまとめて接続する集線装置です。リピーター同様、減衰した電気信号を増幅し、波形の乱れを修正するなどの機能があります。ハブには複数のケーブルを接続するためのポートが付いており、その数だけコンピューターを接続できます。

ハブイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

ブリッジ

ブリッジは、リピーターのように減衰した電気信号を増幅し、波形の乱れを修正する機能があり、※2 セグメント間でデータの転送制御を行う装置です。

ブリッジは、受信したフレームの宛先※3 MACアドレスと、MACアドレスとポートが登録された自身が持つMACアドレステーブルを照らし合わせ、該当する端末が存在しているポートにフレームを中継するので、通信を効率化することができます。

スイッチ

スイッチは、スター型のトポロジで利用される集線装置です。ブリッジと同様に送信元とMACアドレスの情報を学習し、その学習結果に基づいて通信を行うため、通信の効率が向上します。ブリッジを複数束ねたように複数のポートを持つため、マルチポートブリッジとも呼びます。

ルーター

ルーターは、異なるネットワーク同士を相互接続するネットワーク装置です。通信経路が記述されたルーティングテーブルによって、パケットの宛先のネットワークまで中継します。複数の経路がある場合、どの経路を選択すれば効率的であるか判断し、パケットを転送します。

有線ルーター
無線ルーター
※1 オンボード
はじめから機能が搭載されていること
※2 セグメント
分割された区域(ネットワークの範囲)
例)東京セグメント、大阪セグメント
※3 MACアドレス
NICに内蔵されたハードウェアのアドレス

-IT