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インターネットとは

今回は、インターネットの概要と歴史、インターネットの技術を利用したイントラネット、エクストラネットについて説明します。
それぞれの仕組みや目的、役割などを確認しましょう!

1. インターネット

インターネットとは

インターネットは、通信プロトコル(※1 TCP/ IP)を使って、さまざまなネットワークを相互に繋げた世界規模の巨大なネットワークです。インターネットでは、WEBページを公開/閲覧したり、電子メールをやり取りしたり、さまざまなサービスが提供されています。

インターネットを利用するためには、インターネットに既に参加しているネットワークに接続する必要があります。一般家庭などから接続する場合には、公衆回線(ADSL回線や光回線)などを利用して、インターネットに接続してくれるインターネットサービスプロバイダ(ISP)と契約し、インターネットに接続します。

インターネットの始まり

インターネットの始まりは、1960年代後半に米国国防省高等研究計画局(ARPA:Advanced Reserch Projects Agency)が計画したネットワーク計画にあります。この計画では「核戦争が起きても、無事に残った機関が情報やり取りができるネットワークの構築」が目的でした。それまでのコンピューターは、中央のホストコンピューターに機能を集中させており、ホストコンピューターが故障あるいは破壊されてしまうと、全ての機能が停止してしまうという問題がありました。その問題を解決するために、中央のホストコンピューターの機能を複数のコンピューターに分散し、一部に問題が起きても全体が停止することのない分散型ネットワークを目指したのです。

1969年、ARPAは分散型ネットワークの研究のため、全米の4箇所(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学)に分散したコンピューターを接続したARPAnetを開始しました。これが現在のインターネットの原型と言われています。その後、ARPAnetをモデルに学術機関を接続したネットワークNSFnet(National Science Foundation network)が構築され、1990年代半ばからは、商用のインターネットとして、現在のインターネットとなりました。

また、ARPAnetのように複数のLANを接続し、さまざまな種類のコンピューターを相互接続するには、通信の方法を統一する必要がありました。そこで、開発・採用されたのがTCP/IPです。TCP/IPは、ARPAnet解散後も使用され、現在でもインターネットの標準プロトコルとして全世界で利用されています。

2. イントラネット/エクストラネット

インターネットが一般化した現在、インターネットは日常的に利用されるようになりました。企業内ではイントラネットとしてインターネット技術が利用され、また企業のイントラネットを相互接続したエクストラネットが普及することでインターネットの利用価値は非常に大きなものになりました。

イントラネット

イントラネットは、通信プロトコルTCP/IPなどのインターネット標準技術を利用し、社内や組織内に構築したネットワークです。インターネットとの大きな違いは、社内だけなどの限定されたネットワークでの利用となっている点です。

また、社内で利用するネットワークを構築するためには開発コストがかかりますが、イントラネットではインターネット上で広く使われている機器やソフトウェアを利用できるため、専用のシステムを導入する場合に比べると、コストを抑えて構築することができるというメリットがあります。

例えばイントラネット上では、会議室の予約、スケジュール管理が行えるグループウェアや社内WEBサイト、電子メール、顧客管理システム、給与管理システム、財経会計システムなど多岐に渡り運用されています。

エクストラネット

エクストラネットはインターネットや専用回線などの通信回線を使って、複数のイントラネットを相互接続したネットワークです。

エクストラネットを構築することで、関連会社や取引先といった社外との情報共有や(※2 電子商取引)、電子データ交換などをリアルタイムに行うなど、取引の効率化を図ることができます。

※1 TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
インターネットで標準的に使用されているプロトコル。

※2 電子商取引
EC(Electronic Commerce/E-Commerce)とも呼ばれている。
オンラインネットワークを利用し、受発注や決済を行う取引のことをいう。

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