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ネットワークの基本用語

ネットワークでは専門用語がいくつも使用されています。これらの用語を理解することは、ネットワークを理解し利用するための基盤となります。
今回は、ネットワーク全般に関わる基本用語を説明します。

クライアントとサーバー

コンピューターとコンピューターを結ぶネットワークでは、サービスを提供するコンピューターとサービスを受けるコンピューターの2種類があります。
このうち、サービスを受ける側のコンピューターをクライアント、サービスを提供する側のコンピューターをサーバーといいます。

ノード

ネットワークを構成する一つ一つの要素をノード(node)といいます。
ネットワークでは、クライアントやサーバーといったコンピューター、プリンターやスキャナーなど、様々な機器が接続されており、これら一つ一つがノードです。
また、スイッチやルーターなどの中継機機もノードにあたります。

プロトコル

プロトコル(protocol)とは、ネットワーク内でコンピューター同士が通信を行う際の手順や約束事です。
人が会話をするときは、双方が理解できる言葉で話をする必要がありますが、コンピューターでも同じようにやり取りの手順や決まり事をまとめておく必要があります。このようなルールのことをプロトコルといいます。

プロトコルには目的によって様々なものがあります。
物理的な接続方法から通信ソフト同士のデータ伝送方法まで、目的に応じたプロトコルが定められています。

帯域幅

帯域幅(band width)とは、電気信号や電波の周波数の範囲のことです。バンド幅とも呼ばれています。
一般にデータ通信では、帯域幅が広いほど一定時間により多くのデータ伝送ができます。
なので、データの通信速度が早いことを「帯域が広い」と言ったりします。

ビットレート/ボーレート

ビットレートは1秒間に送受信できるビット数を表すものです。
ボットレートは1秒間に何回変調したかを表すものです。

片方向通信

片方向通信(simplex communication)とは、データが片方向にのみ流れるもので、送信者から受信者への一方向にしか送信できない通信方式です。単方向通信とも呼ばれています。
例えば、アナログテレビ放送では、放送局から送られてくる通信を、家庭では受信することしかできません。このような通信方式は一方向通信です。

双方向通信

双方向通信(interactive communication)とはデュプレックス(duplex)とも呼ばれ、データが双方向に流れるもので、送信者と受信者双方ともにデータの送受信が行える通信方式です。

双方向通信には、半二重通信と全二重通信があります。

■半二重通信

半二重通信(half duplex communication)とは、送信者と受信者が交互に通信する方式です。
トランシーバーのように一方が送信している間、他方は受信することしかできません。

■全二重通信

全二重通信(full duplex communication)とは、送信者と受信者が同時に双方向の通信が可能な通信方式です。
電話のように話しながら(データを送信しながら)聞く(データを受信する)ことが可能な通信です。

波長

波長とは波の長さのことです。波を持ったものには例えば電波や音波などがあります。
波長は1つの波の山と山の間、もしくは谷と谷の間の長さのことで、波が1回振動したときの長さをいいます。

変調

変調とは、無線で信号を伝送する時に、データや伝送媒体などの性質に合わせて信号波を変化させ、適切な電気信号にすることです。
逆に、元の信号に復号することはことは復調といいます。

多重化と多重分離

多重化(Multiplexing)とは1本のケーブルに複数の信号を送る方法で、帯域を有効利用するために行います。
また、多重分離(Demultiplexing)とは、多重化した信号を元の信号に戻すことです。

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